メンズヨガの始め方。レインボーマンは愛の戦士。

毎度。オッサンです。

最近、だいぶ人口も増えてきたメンズヨガである。

メンズヨガってこの言葉、山ガールという言葉と向きは反対ですが同じ構造を持っています。

あえてメンズヨガって呼ぶ名前のウラには、えーオトコがヨガやるのーって意識が透けて見えます。

ここでは、ヨガ歴30年のオッサンが日本のヨガの歴史をさらっと振り返ってみますよ。

日本のヨガ。男のヨガ。

男でヨガをやる人は昭和の頃からいた。

例えば。

中村天風、沖正弘、佐保田鶴治、ヤマトタケシ、綿本昇、番場一雄。みんな日本男児である。

あ、ヤマトタケシってあれね、レインボーマンね。ヨガ修行で超能力を身につけた昭和の「愛の戦士」でした。

昭和からもっとさかのぼれば、弘法大師空海も男だし。

本場のインドでも、ヨガはもともとは男だけの世界だったのです。

したがって、あなたが「ヨガに興味がある」と思っても不思議なことではありませんし、恥ずかしがることもありません。

だがしかし。

昭和の頃、具体的には1970年代に我が国でヨガ（ヨーガ）ブームが巻き起こり、インドの秘技・ヨガが美容に絶大な効果があるとされ、女性の間に爆発的に広がり、多くのヨガ教室やヨガの団体も組織され、実際にヨガが美容に効果があったため、ヨガは女性がおこなうものという意識が我が国に醸成されて行ったんであります。

オッサンが初めてヨガ教室に行ったのは昭和60年代。教室の生徒さんは大半が女性でしたが、男も５％くらいはいましたね。

オウム事件勃発。日本のヨガに閑古鳥なく

女性を中心に広まった日本のヨガでありましたが、２０世紀末の超能力ブームや終末ブームのなかで、男女を問わず、若者のあいだにヨガによって超能力を身につけ世界を救うって集団が現れました。

オウム真理教です。

オウムはオーム（Ａ，Ｕ，Ｍ）。ヨガでは定番のオーム・シャンティーのオームであり、ヨガの聖なる音です。

1995年（平成7年）には地下鉄サリン事件が発生、その後、一連のオウム真理教による事件が次々と明るみに出て、日本のヨガ界は大打撃をうけます。

なぜなら、オウム真理教がその本質に置いていたのが出家を伴う原始仏教的な考え方であり、その肉体的訓練と瞑想の修行方法はヨガそのものだったからです。とゆーよりも、オウム真理教の出発点は、教祖麻原が開いた「まちのヨガ教室（オウム神仙の会、1984年）」だったわけで、世界を震撼させることになる麻原彰晃のもともとは鍼灸の先生でありヨガ教室の先生だったのです。

彼らはヨガの修行の結果、超能力を身につけたとさかんに宣伝しておりましたので、事件発覚後、

ヨガ＝危険

ヨガ＝怪しい

というイメージが日本国中に染みわたり、多くのヨガ教室に閑古鳥が鳴いたのです。

ま、確かにオウムはこんな感じでしたからしょうがないんですけれども、世界を救おうとしていたのはホントのような気がしています。

アメリカの金持ちたちがヨガにハマり始める

ところがそのころ、アメリカでは。

ハリウッドのセレブたちのあいだにヨガが流行り、その勢いが拡大していきました。

マドンナ姉さんがヨガにハマったのもこのころで、1998年には、彼女はアシュタンガヨガのオープニング・マントラをそのまま歌詞につかって曲を作り、発表しました。

リンク先にとぶと、８番目にShanti/Ashtangiがあって、サワリを聴けます。

ヴァンデー グルナーム チャラナーラヴィンデー　サンダールシッターってカッチョ良く歌ってますからぜひ聞いてみてくださいね。

さて。

そんなこんなで、アメリカを中心としたヨガの流行は日本にも上陸します。

2004年には、現在にも続く「ヨガフェスタ東京」というヨガイベントが初めて開催されました。

日本初のヨガブランドも創設され、日本女性の間に、昭和の頃とは違って洗練されたおしゃれで意識高い系の香りもまとったヨガムーブメントが広がっていき、現代に至ります。

そして2016年にはメンズヨガもニュース番組に取り上げられるほどの勢いをみせて、その勢いは現在も増しています。

メンズヨガを始めるためには

まず最初に確認しますが、「独学でヨガやりたいんですけれどもどですか？」って質問に対しましては、「やめたほうがいいですよ」とお答えします。

21世紀の現代ですから、本屋に行けばヨガの本が並んでいますし、インターネットを使えば、世界中のヨガの本やDVDを取り寄せることができます。

本やDVDを買うお金がなくても、youtubeにアクセスすれば、今はこの世にいないヨガの大御所の大先生の指導動画から最新のヨガティーチャーのレッスン動画を山ほど見ることができます。

▲私のお気に入り：アサナキッチン

でもですね。

ヨガの関連本を何冊も読んで、ヨガ動画を何時間も見て、自分でマネしてポーズを何回決めてみても、身体の各部分が正しい位置にきているかどうかは、本やDVDの中の先生は未来永劫あなたに教えてくれることはありません。

当たり前の話ですが、あなたが作ったポーズを客観的にみて、正しいポーズになっているかどうかを判断してもらうためには、生身のヨガの先生が必要です。

ヨガのポーズは簡単そうに見えるポーズでもいろいろな注意点がありまして、それは素人が本を読んだくらいで会得できるレベルではありません。

素直に、まずは自分が通える教室を見つけることが第1歩になります。

そのためには、

ヨガ教室へ通うことができる時間とレッスン料

が必須になります。

最初は週に１回、1時間から1時間半のレッスンを受けるところから始めてみてはいかがでしょうか。

レッスンを受けたあと、そのレッスンを思い出しながら自宅で復習してみると効果的です。

レッスン料は教室によって千差万別です。

1回500円のところもあれば、1000円のところもあるし、2000円のところも、それ以上のところもあります。

ココは財布と相談してください。

レッスン時間にしても、１レッスンが1時間のところもあれば1時間10分とか1時間半のところとかいろいろあります。

また、毎週の定期的なレッスンのほかにも、初心者向けの単発半日コースとか集中１日コースとかのパターンもありますからチェックしてみてください。

自分が通える教室を見つけることができれば、そこにはヨガに興味を持つ仲間がいますから、彼らからローカルな濃い情報を聴くことができるでしょう。

なんといっても、口コミ情報は非常に役に立ちます。

メンズヨガに必要なもの

ここでは、一般的なヨガ教室へ通うために必要になりそうな基本的なものだけあげておきます。

●ヨガマット

大昔ヨガをやっていた行者たちは、ヨガマットもありませんでしたから（虎の皮とかはあったらしい）、ヨガマットも必須なのかと問われると自信がありませんが、ヨガマットを敷くと、なんか結界を張ったみたいになって、ヨガに集中できるって人もいるのであったほうがいいと思います。

教室によってはヨガマットを貸してくれるところもありますが、他人の汗やニオイや希望や挫折感が濃厚に沁みついたマットもありますから、敏感な人は自分専用のマットを用意しておいた方が無難です。

●ヨガマットケースあるいはヨガバッグ

ヨガマットはくるくる丸めて、そのままハダカで持っていてもいいのですが、教室に電車とかで通うことになると、ヨガマットを肩掛けベルトが付いた袋にようなモノにいれたほうが無難です。

ヨガマットだけを入れるヨガマットケースや、最近では、ヨガマットだけでなく着替えなんかも入れられるヨガバッグってゆーのも売られています。

●タオル

汗拭き用のタオルです。思いのほか汗だくになることがあるので、レッスンのときは持って行ったほうがいいです。

タオルならなんでもいいです。

●ヨガウェア

▲悪くはないです

ヨガ専門ブランドでは高額商品が売られていますが、上はTシャツ。下は、こだわりがなければ体操着ジャージのパンツで十分です。ただ、大きなファスナー金具が付いてたりするのはヨガのポーズをとるときに邪魔になることがあります。スジガネ入りの行者は、化学繊維は静電気が発生するからだめだ、ハダカが一番であるとかおっしゃいますけれども。

ほかには、飲み物を入れる水筒とか補助的に使うヨガブロックとかもありますが、最初から用意する必要はないと思います。

まず最初の先生を見つけることから始まる

ヨガについて何も知らないあなたが、まず最初にしなければならなことは自分の行く教室を見つけることです。

最近は、インターネットという強力な検索ツールがありますから、

とか

で検索してみましょう。

通える範囲内でメンズOKのところが見つかったら、料金や時間を確認して最初のレッスンを申し込んでみましょう。

メンズOKでも、男性だけのヨガ教室と男女混合のヨガ教室とがあると思いますが、どちらにするかは好みで選んでください。

体験レッスンは低額で設定しているところも多いです。

んで、申し込んだら実際に行ってみる。

体験レッスンが終わったあとに、感想をきかれると思います。

自分にあいそうなら継続して通えばいいし、「もっとハードに動きたいんです」とか「もっとゆったりしたヨガがやりたいんです」って先生に相談してみましょう。

その地域のヨガ情報には詳しいでしょうから、きっと親身に相談にのってくれると思いますよ。

ではでは。オーム・シャンティー。