ヨガに興味がない人が見たら、すぐに眠くなるであろう映画なんですけれども、ヨガに興味がある人が見たら、知らなかった事実が満載で目が離せない映画です。
この映画はドキュメンタリーで、ヨガに興味を持ったドイツ人の監督が、近代ヨガのルーツを探るためにインドを旅した記録です。
公開されたのは2011年ですが、2009年に永眠したシュリ・K・パタビジョイスのインタビューも記録されています。
また、この映画ではパワフルな姿を見せているB.K.S.アイアンガーは映画公開後の2014年になくなっています。
そんな意味で、この映画は近代ヨガを作りあげた偉大な師たちの貴重な記録になっています。
近代ヨガ列伝
さて。
近代ヨガを作った男といえば、このひと。
クリシュナマチャリア大先生です。
それまで細々と伝えられていたヨガをまとめ上げ、体系化しました。
クリシュナマチャリア大先生については、この動画が大変参考になります。
クリシュナマチャリア大先生が研究した伝説の書「ヨガ・クルンタ」は蟻に食われて無くなったと言われています。
ヨガ研究者クリシュナマチャリアは、マイソール藩王国のマハラジャに見いだされて、マハラジャや若者たちにヨガを教え始めます。
その弟子たちが、次の面々です。
シュリ・K・パタビジョイス(K. Pattabhi Jois:1915-2009)
言わずとしれたアシュタンガヨガのグルジ。
こんな本も出ました。
最近は、GOOGLEで「パタビジョイス」と検索すると、真っ先に「性的虐待」って出てくるのが悲しいし情けないが、ま、ガマンできなかったんだろうな。
この件に関しては、グレゴール・メール先生の書いた記事を読んでみてください。
インドラ デヴィ(Indra Devi:1899 –2002)
現代ヨガの母とも呼ばれる彼女もまたクリシュナマチャリアの弟子の一人です。
伝記本も出版されています。ロシア生まれの女優さんで102歳まで生きました。
BKSアイアンガー(Bellur Krishnamachar Sundararaja Iyengar:1918-2014)
言わずとしれたアイアンガーヨガの創始者。
紹介するまでもなくご著書多数。
近代のヨガはクリシュナマチャリア大先生から始まり、その弟子たちの伝導によって世界中に広がっていったというわけであります。