ヨガ修行者なら誰でも目指すこのポーズ。
ピンチャマユラ・アーサナ。
孔雀の羽根のポーズです。
どんなポーズかとゆーと、こんなポーズです。
Kino先生があろうことか渋谷の街の歩道でピンチャマユラアーサナを決めている動画がありましたのでご紹介します。
なんでこんなトコロで....とゆーのは置いておいて、前腕を土台として倒立するのがピンチャマユラ・アーサナ。
このポーズを初めて見たときは、自分には縁のないポーズだと思いました。
でもモノは試しにやってみたんです。
前腕を床にべたっと着けた状態で、ケツを持ち上げ、ダウンドッグのような形になってみました。
この状態でもかなりきつく、首を曲げた姿勢を維持するのがやっとという有様で、ここから下半身を空中に持ち上げるのは実現不可能なことでした。
やっぱりこのポーズは自分には関係のないポーズだと思ったことを覚えています。
しかし、あれから数年。
私のヨガ修行もすすみ、シルシアーサナもマスターして、肩の可動域も広がりました。
シルシアーサナの状態で、ぐっと肩を動かすと、一瞬ですが、床からアタマを浮かすこともできるようになりました。
もしかしたら、今のオレならピンチャマユラ・アーサナができるかもしれない。
そう考えた私は、壁に向かって前腕を床に着け、限界まで足を前進させ、最後に足を蹴り上げてみたら、ピンチャマユラ・アーサナの態勢で数秒間静止することができました。
背中側に倒れそうになっても壁があるので大丈夫。
ちょうど、この動画のお姉さんのレベルです。
しかし、いつまでも壁を頼りにピンチャマユラ・アーサナをやっても、それは壁の近くでしかできないピンチャマユラ・アーサナができるようになるだけで、真のピンチャマユラ・アーサナができるようになるわけではない。
壁を使ったピンチャマユラ・アーサナの練習については、『アシュタンガ・ヨーガ インターミディエート・シリーズ 神話・解剖学・実践』のなかでグレゴール・メーレ先生は次にように書いています。
この目的で壁を使うことは避ける。壁が支えてくれるという安心感のために、生徒はバランスの取れる位置まで到達するのに必要なだけの力を使う努力をしないので、その加減を覚えることができない。壁は自動力のないタマスの物体なので、生徒が蹴り上げるときに力を使いすぎているかどうか、フィードバックを返すことができない。そのため細かい調整ができず、人は壁を支えとして頼るようになる。ヴィンヤサ8や似たようなポーズを覚えるとき、たいてい生徒は1週間から1カ月以内に、指導者に頼らないでできるようになる。壁を使っていると、このように自立することができない。
▲出典:『アシュタンガ・ヨーガ インターミディエート・シリーズ 神話・解剖学・実践』
御説、ごもっとも。
しかし、単独練習で壁を使わない場合、勢いあまってあっち側(背中側)に倒れた場合、どう対処すればいいかを考えると、けっこう怖い。
まず、アタマを両肘の間から抜かなければならない。さもないと、首に大きな力がかかって、ボッキリいきそう。
たとえアタマが抜けても、肘関節があらぬ方向に過剰に曲がり、おそろしい状況になるのではないか。
ピンチャマユラアーサナでの静止に失敗し、背中側に倒れた場合、どのように対処すればいいのだろうか。
参考になる動画がありました。
もう1つ。
このお姉さんはどんどん背中側に倒れるのを見せてくれる。
上腕の長さが長いんだろうか。
「転ばずに出来るようになる人はいません」
力強くも有り難いお言葉である。
おっさん、がんばります。