ダウン・ドッグである。
正しくは、ダウンワード・フェイシング・ドッグ(Downward-Facing Dog)、つまり、下向きの犬。
原産国の言葉でゆーなら、アド・ムカ・シュヴァナーサナ、下向きの犬のポーズ。
オレは実は細かいことを気にするタチなんだけれども、ヨガ本のなかで「ダウンドック」と書かれていたり、ヨガのセンセがダウンドックって発音したりすると、心のなかではかなりズッコケているのだ。そしてこうつぶやいている。
ドックじゃないよドッグだよ
しかし、本来、ドッグをドックと書いたり発音したりするのは、日本人としてしかたがないことでもある。
その原因を作っているのが、日本の食品メーカー、ブルドックソース社である。
あなたも、いつもとんかつを食べるときにお世話になっているあの会社である。
この会社の概要はこんな感じ。
▲出典:ブルドックソース株式会社HP
この会社の英語名は、BULL-DOG SAUCE CO.,LTD.となっているのに、日本名はブルドックソース株式会社。
「グ」の濁点が取り除かれて「ク」になっています。
Wikipediaによれば、
社名はブルドッグではなくブルドックが正しい。これは創業者が命名時に濁音が続く語感を避けるため、あえて使い分けたもの
とゆーことなんですね。
そんなわけで日本人は、大正のころから犬はほんとはドッグなんだけど、ドックって言っても同じじゃね? って感覚になってしまっているのです。
ただ、この、本来濁るんだけど、濁らずに発音してもなんとなく間違っていると思ってないことばはほかにもある。
ベッド
なんかがそうですね。
ダブルベット、フランスベット、シモンズベット、ベットカバー。
ホントはベッドでございます。
でも、濁らないほうが発音しやすいとゆーのもわかります。