ナイセン、ガイセンって言っても電話の話じゃありません。
漢字で書くと「内旋」と「外旋」です。
こんな言葉、オッサンもヨガをやる前までは知りませんでした。
「旋」は旋回の「旋」なので、回すことに関係があることはなんとくなくわかります。
んで、どこが回るのかとゆーと、腕(上腕骨)と脚(大腿骨)です。
腕も脚も3次元的に動くことができる関節なので、どっちの方向にどう動かすかで名前が付いているんですね。
文字で書くのもめんどくさいので、この動画を見てください。
人間は3次元空間のなかに住んでいるので、3次元空間には3つの面が設定されいて、それぞれの面での動きにも方向によって名前が付いているんですね。
前額面 外転 内転
矢状面 屈曲 伸展
水平面 外旋 内旋
この外転/内転、屈曲/伸展、外旋/内旋という言葉は、ヨガの世界でもよく使われるようになっていますので覚えておいたほうがいいですよ。
んで、最初にでてきた外旋/内旋は、上腕骨や大腿骨を内側と外側のどっち方向に回転させるかってことになるわけですね。
大腿骨を股関節を内旋させてみる
試しにここで、股関節を内旋させてみましょう。
股関節を内旋させるってことは、直立した状態で、脚の付け根から脚を内側に向かって回転させるってことです。
ウチマタになるってことですね。
よくわからないひとは、今度は座って正座してみてください。
正座状態では足の裏がケツの下に位置していますが、フクラハギを太ももの外側にずらして、ケツが地べたにつくようにしてみてください。
いわゆる「女の子座り」、別名「トンビ座り」の状態です。
この姿勢は女性はわりと普通にできますが、男性では痛くてできないって人がけっこういます。
このとき、股関節はまさに内旋した状態にあります。
つまり、股関節でモモの骨(大腿骨)が内側方向に回転している状態です。
このトンビ座りの状態から、上半身を後ろに投げ出して、背中と後頭部を床に着けたポーズが沖ヨガでいうところの「眠れる兵士のポーズ」です。
ほぼ同じポーズが、真向法の第四体操として取り入れられています。
完成形では、ひざとひざはくっつきます。さらに言えば、太ももの付け根をさらに内側に巻き込んでくる感覚です。
ハタヨガでは、スプタ・ヴィーラアサナ(supta virasana)と呼ばれるポーズです。
ちなみに英語名は、”Reclining Hero Pose”のようです。